いや、そんなことを思ってたら罰が当たるだろう。柴舟と結婚するのを許してくれた親御さんたちなのだから。 色々考えていると、急に手首を掴まれた。 「指輪してねえじゃん」 「……なくすの怖くて」 「あほか。ほら早く出せ」 その圧に耐えられなくて、すぐに引き出しから箱を出す。左手の薬指にそれを嵌められる。 「そういえば」 「ん」 「仕事、辞めた方が良いですか?」 五色くんに言われた言葉を思い出して尋ねた。わたしもそれが気になっていた。 「好きにすれば良いんじゃね?」 あっさりと言い放たれた。