早速ご案内されている。わたしはその後ろをついていく。

最新式の洗濯機を買うつもりはないけれど、浅黄さんは職業柄気になるものらしい。

「こちらは少ない水の量でよく洗えるという従来の……」

店員さんの言葉を静かに聞いている。

「これにしよう」

何個か説明を聞いた後、浅黄さんがこちらを振り向いてそう言った。

「え、決まったんですか」
「価格と機能面とのバランスが取れてる」
「そうですか……って」

高い……! と店員さんの前で声をあげそうになってしまった。
流石にそこは弁えている。