生簀の恋は青い空を知っているか。


その日から、完全にわたしはへそを曲げた。








五色くんとは特に何もないまま週末になった。あの日以来、浅黄さんがわたしの起きている間に帰ってくることはなかった。

「……ああ、それでいい。それから……」

ベッドから起き上がってリビングへ行くと、浅黄さんがPCを開いて誰かと通話している。
休日だけれど仕事をしているらしい。

キッチンへ行ってインスタントコーヒーを淹れる。窓の外を見ると、雨が降っていた。

梅雨が明けてから全然雨が降らない日が続いていた。久しぶりの雨に少しだけ気が楽になって、すぐに出掛ける準備をする。