生簀の恋は青い空を知っているか。


その矢先、洗濯機が壊れた。元々型落ちだったのもある。

ということで、週末に買いに行くことに決めた。

「仲睦まじいですね。別れたら、教えてください」
「どうして? 離婚パーティーでもしてくれるの?」

夜風が丁度良くて、少しだけ目を伏せる。
次に目を開けたとき、五色くんが笑ってこちらを見ていた。

「俺が貰いに行きたいからです」

時が止まった。
ような、気がした。

「青春ドラマか」

駅前の雑音に混じって、声が聞こえた。

「浅黄さん」
「おう、公然浮気か?」
「ちがいます」

断言できたのは、隣に五色くんがいたからだ。