朝倉さんの愚痴にならなかったのは、理美の話で盛り上がれたからだ。ありがとう、と心の中でお礼を言いながらお会計をする。
レジ前で急に五色くんが財布を出し始めたので、カードをぽいっと出して終了した。
「……ご馳走さまです」
「はーい」
「最中さんとは、どうなんですか」
店を出て駅までの短い距離を歩く。突然出てきた浅黄さんの話題に、わたしはぼんやりと考えた。
「今もよく分かんないことばっかりだけど……」
「はい」
「とりあえず洗濯機を買うことになった」
あのパーティーの後、わたしの部屋からベッドと洗濯機を運ぶ予定だった。



