知っていた、ということは全部お見通しだったらしい。
いつか、洗濯機を買うか? と聞いていたときも、これを知っていたからかも。
「というか、君のことで知らないことの方が少ない」
知らないことの方が少ない。
再度その言葉が頭の中でまわる。
「そんなこと……じゃあ、鼎のパーティーに行くことも知ってたんですか?」
「ああ」
「もしかして、わたしが富山さんのファンだって知ったから連れてきてくれたんですか?」
「んなわけあるか」
ええ、違うの。少しがっかりしてしまった。
どっちにしろ会えたから良いけれど。
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