もしかして、今までもああして浅黄さんのところで眠っていたことがあった?
そう考えると、「戻すのが面倒くさい」と言った意味が「“わたしを”戻すのが面倒くさい」になる。
いやそんなまさか。
タオルケットを見て思う。
「……まさかね」
心の声が口から零れる。浅黄さんがそんなことをするイメージがつかなくて、寧ろ昨日あったことが夢だと言われた方がまだ納得できる。
挨拶みたいにキスしてきたり。
思い出して、手の甲で唇を拭った。嫌じゃないけれど、やっぱり納得いかなかった。
そういえば深夜に起きる前、何か夢を見ていた気がする。



