「やっぱり、ここは落ち着くねぇ…」

丘につき、てっぺんにある腰掛けに三人で並ぶ。

「そうだな…月が綺麗だなぁ…」

莉桜はしみじみ言う。

「リオ兄、お年寄りみたいだよ。それじゃぁ…」

柊は、苦笑を浮かべながら言う。

「…そうだな…まだまだ俺は若いもんな」

莉桜は豪快に笑う。
藍は急に柊を抱きしめ、頭を撫でる。

「…柊…どうした?何があったの?」

小さな子供をあやすように聞く。
柊はキュッと藍に抱き着き、ぽつりぽつり、と話始める。


.