しばらく抱き合っていたら私の乗る飛行機の搭乗時間になったとアナウンスが流れた。
「……………じゃあ、一旦家に帰るね」
「あぁ、すぐ帰ってこいよ」
「うん、またね!」
ここが日本でなくアメリカだからか二人でそっと唇を合わせた。
名残惜しむかのようにそっと離れた。
スーツケースはチェックインしたときに預けたから貴重品のショルダーバッグだけだ。
「いってきます」
私が帰る場所はここだからと龍くんに知らしめるようにそういうと一瞬驚いたのか目を見開いた龍くん。
でもすぐに私の大好きな柔らかい笑顔になって
「いってらっしゃい」
と言ってくれた。
龍くんに背を向けてからは一度も振り返らなかった。
だってきっと龍くんは私が見えなくなるまでそこにいて見送ってくれるから。
振り返って龍くんがいるのを目の当たりにしたら泣いて飛行機に乗らなくなってしまうから。
だから私はそのまま飛行機に乗るまで振り返らなかった。
「……………じゃあ、一旦家に帰るね」
「あぁ、すぐ帰ってこいよ」
「うん、またね!」
ここが日本でなくアメリカだからか二人でそっと唇を合わせた。
名残惜しむかのようにそっと離れた。
スーツケースはチェックインしたときに預けたから貴重品のショルダーバッグだけだ。
「いってきます」
私が帰る場所はここだからと龍くんに知らしめるようにそういうと一瞬驚いたのか目を見開いた龍くん。
でもすぐに私の大好きな柔らかい笑顔になって
「いってらっしゃい」
と言ってくれた。
龍くんに背を向けてからは一度も振り返らなかった。
だってきっと龍くんは私が見えなくなるまでそこにいて見送ってくれるから。
振り返って龍くんがいるのを目の当たりにしたら泣いて飛行機に乗らなくなってしまうから。
だから私はそのまま飛行機に乗るまで振り返らなかった。