それが恋だと自覚したのは間もなくの事。

初めての恋に敗れて、また次の恋。
なんて節操がないんだろう。

でもこの恋は結ばれることの無い恋だ。
悲劇のヒロインぶるわけじゃないが片思いって苦しい。

卑怯な僕は想いを伝える事もせず。
かと言って自分から離れる事も出来なかった。
甘くて切ない胸の痛みに溜息つきながらも、彼と親交を深めていく。

彼ってとても男前でさ。
濃いめでハーフみたいな容姿は姉弟揃って同じ。
身長もすごく高い。
あと筋肉のついた身体はまるで彫刻みたいだ。