夜、待ち合わせの場所に向かった。

城に来てちょうど一月が経って、その最後の日に会えることが出来るのはラッキーなのか。


でも、何となく時期王様が誰なのかわかってた気がする...



立派な大樹、願って叶ってからずっと大樹は嵐にも負けずにいた。


そして、よく見慣れた人がそこに居た。


長い銀髪、その人はよく見慣れていた人物のはずなのに、凛々しく気品で王様という風格を感じた。

美麗
「ハク....」


ハク
「隠してすまぬ...初めて会った日の事を覚えているだろうか...何故か分からぬが君を知りたい、話しをしてみたいと思った。私が何者なのか隠し、王様探しを手伝うと言ったら、美麗と一緒に過ごせると思い、だが結果美麗に嘘をついてしまった。傷つけてしまった、本当に申し訳ない。」



美麗
「初めは分からなかった。でも、貴方と毎日色んな書物を読んで、今後の国や民について話した時から薄々気づいたの。きっとこの人が時期王となる人だと。話を聞けばわかる、何より貴方の目はとても真剣で、この先何十年何百年と未来を見据えて考えていることがわかった。だから、とても貴方との時間は楽しかったし、充実していた。隠していたのは、仕方ないわ。ありがとう。」

ハク
「気づいていたか...美麗にはお見通しだね。だが、必ず君が次の旅に出る日までに、伝えておきたかった。それと...私の初めて気になった女性だ、美麗また君に会うときは少しでもこの国が発展し、良き未来を作り上げると約束する。君には感謝している。それとこれは、また君が城に来るとき役に立つから持っていてほしい。」

美麗
「ハク...。ありがとう。これは王家の友人の証...
ありがとう、大切にする。また会える時を楽しみに、私も頑張る。」