美麗はすっかり疲れ切って、私の胸の中で眠りに落ちた。

ベッドに美麗を寝かせたところ、付き人に頼んで医師を呼んでもらった。


医師
「微熱ですね、おそらく精神的疲労かと。それと、質問なのですがなぜ眼帯をしているのです?」

ハク
「何故?とは、何故そんなことを聞く?」

医師
「両目をみて健康状態の確認をしたのですが、その際に眼帯をされている目はとても綺麗で決して失明している目ではありませんでした。」


ハク
「そうか、この者に関していっさい誰にも情報を与えてはならぬ。」

医師
「了解致しました。十分の睡眠を取れば大丈夫かと思います。では私はこれで失礼致します、お大事になさって下さい。」