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とある部屋に1人の男
男の目先には、女が多くの人を殺めてる映像が流れている
コツ…コツ…
後ろから男に近寄ってくる女

「マスター、見つけました」
「思ったより手間取ったな。やっと見つけた…俺の人形、すぐに迎えに行ってやる」

男はニヤッと口角を上げ、映像を楽しげに観ている

「今すぐには無理です、お待ち下さい」
「何故だ」
「力を使われ、連れ戻すのは失敗します」
「ならば、どうする?」

男は少しだけ女に振り向き、目を細める

「人形には、大切な男がいる筈。
記憶を消す時、泣いて呼んでいましたから。確か…レンと」
「ソイツをどう使う」
「人形の弱みは、そのレンという男。記憶を失ってても、側にいる様です」
「ソイツを狙えば、自分から戻ってくると?記憶を失ったままでか?」
「タイミング良く思い出させればいいのです。その後に男を使えば、簡単に事は運びます」
「出来るのか?お前はただのコピーだ。オリジナルに勝ると思ってるのか」
「……っ、はい。お任せ下さい、必ずマスターの元へ連れて参ります」
「クククッ、アレは…アレは俺の物だ…!」