初めは、君からだった。
11月30日。もう枯葉の落ちる頃。いつものように彩音との会話に花を咲かせ、昇降口を通過する。
まだ朝早くて、下駄箱で仕切られた小さな空間に、彩音と私だけだった。早く登校して、特に何をするというわけではないけど、家にいても、つけっぱなしのテレビがうるさいだけ。
彩音と会話をしながら自分の下駄箱を開けると、そこに二つ折りの一枚のメモが置いてあった。
「放課後、体育館裏に来てください。 城下」
これは…なに…?
一瞬ぽかんとしてしまい、会話が止まった。
「ん?何?どした?」
と、彩音が覗き込んできて、我に返り焦って隠すも背の高い彩音にひょいと取られてしまう。
「あ、ちょ、それっ…」
ちっちゃなメモに数秒視線を置いたあと、今度は真顔でこちらにちらっと視線を移して、また数秒後満開の桜みたいな笑顔で。
いや、そんなことより、相当、やばい。
「結奈ぁ〜、体育館裏ってぇ〜」
本当、やばい。
11月30日。もう枯葉の落ちる頃。いつものように彩音との会話に花を咲かせ、昇降口を通過する。
まだ朝早くて、下駄箱で仕切られた小さな空間に、彩音と私だけだった。早く登校して、特に何をするというわけではないけど、家にいても、つけっぱなしのテレビがうるさいだけ。
彩音と会話をしながら自分の下駄箱を開けると、そこに二つ折りの一枚のメモが置いてあった。
「放課後、体育館裏に来てください。 城下」
これは…なに…?
一瞬ぽかんとしてしまい、会話が止まった。
「ん?何?どした?」
と、彩音が覗き込んできて、我に返り焦って隠すも背の高い彩音にひょいと取られてしまう。
「あ、ちょ、それっ…」
ちっちゃなメモに数秒視線を置いたあと、今度は真顔でこちらにちらっと視線を移して、また数秒後満開の桜みたいな笑顔で。
いや、そんなことより、相当、やばい。
「結奈ぁ〜、体育館裏ってぇ〜」
本当、やばい。

