「・・・リーク様・・・機嫌直してくださいよ!」


コハクがそう言うが、イライラしているリークが居た。



「・・・それにしても、レイラ・・・お前凄いな。人見知り激しいリール様に気に入られるなんて」



クオンが鈴羅に初めて声をかけた。



「クオンさん、だっけ?・・・子供は好きなんですよ。ところで、男物の服・・・持ってます?」


鈴羅はクオンに聞いてみたら



「どうした?着るのか?」


珍しいものを見るような視線で見た。



「男装を・・・リール様に間違えたし・・・男にしたし?」



納得したように頷きどこかに行ったクオン。



「・・・にしても、シスコンでしたか・・・リーク様」



呆れている鈴羅にコハクが



「シスコンなんですよ・・・兄弟揃って・・・まったく」



はぁ、っとため息を漏らしながら言った。




「兄弟揃って・・・大変だね・・・騎士も・・・」



まったくだ、と言うセイグ。



「レイラ、持って来たぞ」



クオンが戻ってきた。手には黒いコートとズボンを持っていた。



「ありがとうございます」



受け取ると、すぐ、どこかに行った鈴羅。