「や、お前が睨んでも全然怖くねーよ。いいじゃん、やれよ。お前黙ってれば美人だし。」


まてまてまてまてまてまて


美人?え、司、、私のこと美人って言った?


「つ、司!?お世辞とか嬉しくないし!そんな、誰がお姫様役になるか決まらなくて面倒だからってそんなおだててもやらないからね!!!」


「や、別にほんとに美人だとは思ってるよ、顔は。」


うんうんと、頷く実行委員。


いや、きっと皆お世辞だ。


うん、絶対そう。お姫様役が決まらいからって、ま、陽茉莉でいーか、みたいな感じで押し付けてるに決まってる。


「てゆーかさっきから司一言余計。はってなによ。顔はって。」


「ホントのことじゃん?」


ベッと舌を出す司。


…ムカつく顔してんなコノヤロウ。


「瀬戸川さんやってくれないかな?ほら、立候補してくれた子の中から1人選んじゃったら不公平だし?それに瀬戸川さんならビジュアル的心配もないし!」


実行委員まで適当なこと言って〜!!!


「や、やだよ、私、お姫様役なんて!!」


「瀬戸川さん、お姫様役やったらboruzyua-nu(ボルジュアーヌ)のケーキ食べ放題券あげる。」