そんなこと、今の私が言うわけがないでしょ。
高木君だって、私が拒否するなんて微塵にも思ってないはずだ。高木君の手にかかり、着ていた洋服は脱がされ肌が露わになる。

 仕事でコンビを組んでいる間は、まだ私に主導権があるけれど。
恋愛の主導権は、完全に高木君に握られてしまったみたい。


「ねぇ、契約店舗に陳列する商品、季節限定のミント系ゾーンを作ったらどうかな」

「企画書出してみたら? 今その話、重要? イイ雰囲気台無し」

「あ、ごめん」


___明日のことは、朝になったら考えようよ。


 耳元で囁かれ瞳を閉じれば、幸せな気持ちだけが心に広がる。
 明日のことなんて分からないのだから。今、この瞬間を大切にしよう。
そう思えるのは、私を抱きしめてくれている高木君のおかげ。


 私を好きになってくれてありがとう。好きでいてくれてありがとう。
好きな気持ちを、真っすぐに伝えてくれることが凄く嬉しい。
 私も、あなたのことが大好きです___と。

 明日になったら、一番に伝えたい。



【完】