仕事中やプライベートで喧嘩して、ギクシャクした時。仲直りしたいのに意地を張って、なかなか謝れない場面があるかもしれない。
 そんな時に、仲直りするきっかけ作りを周囲が手伝ってくれるかも。なんて、高木君は言い出したのだ。


「もしくは、周りに気を遣わせるのが申し訳ないからって、喧嘩しないようにするかも。いつも仲良くしていようとか、岩永さんなら考えるんじゃない?」


 そんな考え方もあるのか……。やっぱり、私って高木君に言われたように頭が固いのかも。


「周囲巻き込み型の社内恋愛、俺としてみない?」


 後輩達から見たら、私のマイルールなど既に崩壊していたのだ。だったら、社内恋愛はしないなんて、頑なになる必要もないんだよね?


「してみま……す」


 私の返事を聞くや否や、高木君に押し倒され。キスの雨が降り注いだ。
けれど。暫くすると急に我に返ったのか、高木君は私を見下ろしながら「ごめん、嬉しくて。つい……。体調悪いこと忘れてた、大丈夫?」と今更気にかける始末で。

 そんな高木君に応えるように黙って頷くと。それじゃあ、と言わんばかりに洋服のボタンに手がかけられた。


「嫌なら止めるから、言って」