「岩永さんは、俺のこと好きになったよね?」
「後輩として? それなら入社当時よりは随分……」
突然気持ちを確認されると照れる。直球過ぎて、思わずはぐらかすような言葉を吐いてしまった私に、高木君は速攻で訂正を入れてきた。
「違うよ。素直じゃないな」
高木君に抱き寄せられ「ちゃんと言ってくれないと、今度こそ心折れちゃうよ」と耳元で囁かれた。
素直に口にしていいの? ホントにいいの?
言葉よりも先に、両手は高木君の背中に回してしまっていて。好きだという気持ちを態度に現してしまっていた。
「ふふっ。これで、コンビを解消した後も堂々と一緒に居られるね」
「……社内恋愛は周りの目もあるし、迷惑がかかると思うよ。社内では必要以上に一緒に居ない方が……」
コンビを組んでいる時よりも、周囲に配慮して。社内では距離を取るべきなのでは。と気にした私を高木君は一喝した。
「別にいいじゃん。コソコソ付き合う必要ないし、それこそ岩永さんが心配していることだって、周りがフォローしてくれるかもよ?」



