目が覚めてしまった

間違って瞼を開けてしまった

でも、そんな私を見て泣いてくれた碧琉くんの姿を見ると、申し訳なさでもう一度眠る気にはなれなかった。

しばらく寝ていたからか、うまく声が出なくて碧琉くんに謝れない。

せっかく碧琉くんが助けてくれた命を捨てようとしたこと、碧琉くんや先生方に沢山迷惑と心配をかけたことを謝らなくちゃいけないのに言葉にできないのがもどかしい。

碧琉くんは泣きながら私に抱きついて肩や頭を沢山撫でてくれた。

怒られると思ってたけど、ひたすら優しく撫でられて「よかった」と言われた。

嬉しさと悲しさと苦しさと辛さと喜びで私の心はぐるぐるだった。

碧琉くんに沢山撫でてもらえることはすごくうれしくて心地良いけど、申し訳なさからくる居心地の悪さも同時にあって矛盾してるように思われるかもしれないけど、そんな気持ち。

この現実にまた戻ってきてしまったのは辛くて悲しいのに碧琉くんの側に戻ってこれたことは嬉しい。

変な気持ち。

でも、"生きててよかった"という気持ちは湧いてこなかったのがまた申し訳なかった。

私という人間が生きていることは何の意味があるのかまだわからないし、なんならやっぱり私は要らないんじゃないかって疑っているくらい。

ずっとネガティブ

ネガティブな私が大嫌いなのにネガティブな思想は消えそうもない。

そんな自分がまた大嫌い。

わかんない、わかんないよ

私が生きる意味がわからない

死に逃げちゃダメなら、どうすればいいんだろう

ねえ碧琉くん、こんな私でも碧琉くんは肯定してくれる?

私本当に碧琉くんが思っているより酷い人なんだよ?

碧琉くんが思うような綺麗な人間じゃないの。

汚くて醜い心をずっと持っていて、洗っても洗っても汚れてくるようなもう取り返しのつかないようなずっとそんな心で

碧琉くんが私を好きって言ってくれることはすごく嬉しいし、今はその気持ちが嘘じゃないって思えるよ。

でも、でもね

未だに私は私のこと好きになれないんだ。

こんな私でごめんなさい。