「なるほどね…、急に、か……」

事情を話すと、清水先生は神妙な面持ちになった。

「何も前兆はなかったんだよね……、んー何だろう。」

さすがの清水先生にも、わからないか…

そう思っていると

「…でも、瀬川のせいでは無さそうだね。」

「え?」

「だって、瀬川心当たりないんでしょ?そんなに急に態度変えてしまうくらい酷いことを言ったとしたら、さすがに少しは心当たりがあるはずだよ。…詳しいことは分からないけど、穂海ちゃんの気持ちの方で何かが起こったのかも。」

そう言うと、清水先生はキーボードを打って何かを書いているようだ。

「明日、園田に診てもらえるようアポ取っておくよ。今日のうちはとりあえず、刺激しないようにいつも通り接してあげて。」

「…はい、わかりました。」