5年後の遥くん



「起きてください」

トントンと肩を叩かれて綺麗な声が遠くで聴こえた。


「あ、え、あ!す、すみません…!」



やば、イヤフォン付けたままだった。



慌てて外すと周りの視線が私に集まっていた。



あちゃー、初日にやらかすのはまずいよ…。




恥ずかしさが込み上げて顔が熱くなるのを感じた。

恐る恐る声を掛けてくれた人を見ると、綺麗な黒髪が彼女の耳からパラパラと落ちた。
腕には【生徒会】の文字があった。