「お、このロールキャベツ、うまそうだな。ボリュームもあるし、どう?」
蓮斗が有名な総菜店のショーケースを差して言った。
「あ、いいね! 私、その隣のホタテと海老のマリネも食べたいな~」
「じゃあ、この店のをいくか適当に買って帰るか」
ふたりで相談しながら分量を決めて、総菜を買った。その足でワイン売り場に向かい、たくさんのボトルが並んだ棚を見ながら吟味する。
「詩穂は赤と白、どっちがいい?」
「うーん、ロールキャベツとローストビーフがあるから、赤がいいかな?」
「それじゃ、ミディアムくらいが飲みやすいし、料理にも合いそうだな」
蓮斗はいくつかワインのラベルを覗き込んでいたが、そのうちの一本を選んだ。そうして一緒に会計を済ませて、駐車場に向かう。ほんの数十分の買い物だったけど、ふたりであれこれ考えながら選ぶのは、とても楽しかった。
蓮斗も同じ気持ちだといいな。
そう思いながら彼を見ると、蓮斗はデパートの紙袋を右手に持って、左手で詩穂の手を取った。
「こういうのも楽しくていいな」
指先を絡め、蓮斗が詩穂の手を持ち上げて、指先に軽くキスをした。
「以心伝心だね」
詩穂は頬を緩めた。
蓮斗が有名な総菜店のショーケースを差して言った。
「あ、いいね! 私、その隣のホタテと海老のマリネも食べたいな~」
「じゃあ、この店のをいくか適当に買って帰るか」
ふたりで相談しながら分量を決めて、総菜を買った。その足でワイン売り場に向かい、たくさんのボトルが並んだ棚を見ながら吟味する。
「詩穂は赤と白、どっちがいい?」
「うーん、ロールキャベツとローストビーフがあるから、赤がいいかな?」
「それじゃ、ミディアムくらいが飲みやすいし、料理にも合いそうだな」
蓮斗はいくつかワインのラベルを覗き込んでいたが、そのうちの一本を選んだ。そうして一緒に会計を済ませて、駐車場に向かう。ほんの数十分の買い物だったけど、ふたりであれこれ考えながら選ぶのは、とても楽しかった。
蓮斗も同じ気持ちだといいな。
そう思いながら彼を見ると、蓮斗はデパートの紙袋を右手に持って、左手で詩穂の手を取った。
「こういうのも楽しくていいな」
指先を絡め、蓮斗が詩穂の手を持ち上げて、指先に軽くキスをした。
「以心伝心だね」
詩穂は頬を緩めた。


