前略
此方こそ顔合わせでは上手くお話できず申し訳ありませんでした。

両親の失礼な物言いについても、重ねてお詫びします。
技量や所作の優劣を比べるのは、従業員の能力を量る時であって、妻に求めるものではない。
私は貴女が河童でも虫でも構いません。

ところで、貴女が見た「奇妙奇天烈な恋文」とは、やはり貴女に宛てた物なのでしょうか?
そうだとして、そんなに妙な手紙を書く人とは、距離を持った方が賢明だと思う。
その手紙も捨てた方が良い。
如何に美辞麗句が並べられていても、決して惑わされてはいけません。
手紙を上手に書ける人に、碌な人間は居ません。

御自分で処分するのは気が引けるでしょうから、私に送付してください。
(廃棄)