その日の夜、塾が終わり建物から出てきた優真と智加は腕を組んでいた
「航か?」
「ああ」
「誰?」
「あっ、同じ中学の友達」
「話がある」
「わかった、智加また明日な」
「はーい」
「優真、お前何やってんだよ」
「何って塾だよ」
「塾はわかるよ、さっきの女だよ」
「一緒に勉強してる仲間だよ」
「この間から友達に聞かれるんだよ、優真は岡内と別れたのか?って、違う女の子と自転車でいるのを見かけるって」
「まあ、途中まで送っていってるからかな」
「お前らどうなってるんだよ、今日岡内体調悪くて抜けたじゃん、優真のせいじゃないのか?」
「四時間目終わってから様子見に行ったよ、俺のせい?って聞いたよ、でも自己管理って言った……
でも、多分俺のせい、楓が泣き出したから少し頭を冷やそうって言った」
「それなら別れろよ、女と腕組んでる彼氏とかいらないだろ」
「智加はフレンドリーなんだよ、俺に彼女いることも知ってるし」
「自分の彼女が体調崩してるのにいくらフレンドリーっていったって腕組んで塾から出てくるのは優真は平気なんだ、何で今日送っていかなかった?っていうか二学期から一緒に帰ってないよな、もう岡内は部活終わったのに」
「三十日の夕方、楓にここで偶然会ったんだよ……智加が後から出てきて、まあひっついてきたんだよ、それから話してなかったんだよ、今日話したらちょっと冷静になれなくて」
「俺が送っていったよ」
「何で航が送るんだよ!」
「門で会ってしんどそうだったからだよ、保健室にいったのも知ってたし、お前の噂は聞いてたけど触れないほうがいいと思ったし、確かめてからと思って」
「……」
「泣いた後みたいだったよ、無理して笑ってるようだった、でも、優真のことは悪く言ってなかった、勉強頑張ってるから邪魔になりたくないって」
楓……
「まあ、お前がそんなんなら俺が岡内に告白しようかな、じゃあな」
航は自転車に乗って帰っていった
航はきっと告白はしない、多分俺の様子を見に来ただけだから……でも、俺から言った手前……
それからは優真も楓もお互いメールもしない日が続いた
航とは隣のクラスで体育の授業が一緒になるが二人とも話すことはなかった
航からも連絡ない、楓に告白したのか?
まだ俺らは別れてはない、楓のことだから航が告白しても今は断るはずだ、楓はそういうことはしない……
二週間が過ぎた日曜日、自習室で智加と二人になる
智加からまたキスをしてくる
「んー、優真胸もお願い」
優真も手を伸ばしていく
智加は優真の股間に手を伸ばしてきた
「やめろ!お前慣れすぎ」
「年上と付き合ってたからね、優真も気持ちいいでしょ?」
「そこまではやり過ぎ、引くし、俺は女にリードされるのはやっぱり好きじゃない」



