初カレ 初カノ



「痛てえ、何だよこれは……」

袋を開けるとおにぎりが入っていた

楓、これ作ってて遅れたのか……

11時半から塾って言っとけばよかったのか……

あっ、塾行かなきゃ


塾の自習室に行くと二人いた

「遅いじゃん、優真、メールしようかと思ってたんだよ」

「悪い、あれ?今日は智加と真吾の二人?」

「そうみたい、運動会のとこがあるみたいで、優真らは来週でしょ?うちのとこもなんだ」

「今日僕は3時で帰るよ」

「わかった」

三人で勉強を始める



「じゃあ、お先に、鍵お願い」

「お疲れ様」

「お疲れ~」

「優真、休憩する?飲み物買ってくるよ」

「ああ」

優真は両腕を頭の後ろで組み、目をつむって楓のことを考えていた

楓があんなに声あげて怒ったの初めてだったな

謝るべきかな、確かに待っててイライラしてたのは事実だし……でも15分も遅れてきた楓も悪いし……

おにぎり作ってきたってことはゆっくり話しようと思ってなのか……楓の気持ちがわからない……

優真の唇に当たるものがあった

目を開けると智加からキスをされていた

「っん……」

「起きた?」

「寝てないよ」

「寝てるかと思ってキスして起こしてあげようと思ったのに(笑)」

「考えごとしてた」

「そう、はいジュース」

「サンキュー」

ペットボトルの口を開けてごくごくと一気に飲む

「あまり、動揺してないね、キス初めてじゃないんだ」

「えっ、ああ、俺彼女いるから」

「えー、初耳、どんな子?」

「この間会った子」

「あー、小さくてガリガリのおとなしそうな子ね」

「まあな」

「でも、毎日塾でしょ、同じクラスとか?」

「今は違う、一年の時同じクラスだったけど最近あまり会えなくて、さっき少し会って来たんだよ」

「それで遅かったの?イチャイチャしてたんだ」

「いや、ちょっと怒らせたというか……」

「へえ、あっお菓子食べる?」

「いや、なんかおにぎりもらったからいい」

優真は鞄からおにぎりを出す

「お昼食べてないの?」

「いや、食べてから家出たけど、くれたから、智加も食う?」

「いいよ、知らない女の子が作ったおにぎりなんていらない」

お菓子を食べ始める

優真は楓の作ったおにぎりを食べる

「美味しい?彼女の手作りは?」

「うーん、もうちょっと塩が欲しいな」

「それ、彼女に言える?(笑)」

「言えるよ」