それは幼き日の記憶。
あの場所がどこだったかさえ思い出せないくらい朧気なもの。

けれど…

君の瞳とまわりに咲き誇る向日葵畑、その美しさだけは今でも鮮明に覚えている。

あの黄金(コガネ)色に輝く星のような瞳を。
向日葵と同じくらい明るい笑顔を。

幼いながらに俺は君に恋をした。

名前さえも知らない、ましてやほんの僅かな時間しか君とは話せなかった。

もう一度、もう一度だけ君に会いたい。

あの日、俺にくれたお守りのお陰で俺は救われたんだって。

ありがとうって伝えたい。

君は今どこにいるんだ?