最後に傘を渡して、 「青木の事、紅蓮連合のみんなに言えば?それでアンタも照彦もスッキリするでしょ」 玄関のドアをあけて、ザーザーと降る雨の中秀虎を無理やり帰らせた。 何を喋るわけでもなく、ただ黙って私の言うことを聞いていただけ。 帰る間際、秀虎が小さな声で 「ごめん」 そう呟いた。