閉められた扉は壁にピタッとくっ付いて外との空間を遮断する。 私はこの時、秀虎が鍵を掛けていたことなんて知らなかった。 「風呂借りるわ」 「…うん」 靴を脱ぎ、濡れた靴下のままお風呂場に向かった秀虎の後ろ姿を確認すると二階に上がる。 階段を上がって奥の部屋、兄の部屋に入りクローゼットを漁る。 …これでいっか、手に取ったスウェット。