「じゃあね」 そう言い残し図書室から出た私を待っていたのは意外なことに、 「…何やってんの」 「…別に」 壁にダルそうにもたれ掛かりいつから覚えたのかタバコを空に向かって吐いていた。 三年前はタバコなんて吸っていなかった。 ここ最近なんだろうな、って事はぎこちない吸い方でわかった。 「お前待ってたんだよ」