机の上に資料や宿題を広げたままの状態で一人校庭を見つめている私を見ていた人がいたなんて、私は気がつかなかった。 なんで涙が出ているのかも、どうして苦しいのかも。 なにもわからなかった。 高校2年の夏、現実を知ると共に何かが儚く散った。