「どぉも〜」


突然、蒼と話していた女の子2人のうち、派手そうな子が話しかけてきた。


「あ、どーも。」


とりあえずの大人の対応。


ほんと誰だろ…。めっちゃ気になる…。


「え!蒼彼女ぉ〜?!」


人の気も知らずに派手目な子は蒼に話しかけ続ける。


「…そうだけど」


「えー!めっちゃ美人じゃぁーん!」


「うん」


「え!でもでもお、全然タイプ違うじゃぁーんっ!」


その派手目な子は私とお友達?を置いて永遠に蒼と話しかけ続ける。


「…まあ」


…やっぱり、違うんだ、蒼のタイプと。


「だってほらぁ!あんた愛美みたいにふわふわした子好きって言ってたじゃーん!ねえ、愛美!」


派手目な子が話しかけたお友達は愛美と言うらしく、どうやら蒼のタイプの子らしい。


…はやく、もう、どっか行って…。


愛美さんは、雪みたいに、ふわふわしてそうな子だった。


…やっぱり、そーゆー子がいいのかな


「愛美と付き合ってた時さぁ〜」


…付き合ってた時!?


愛美さんは、蒼と付き合ってたんだ。


「ちょ、ちょっと、亜子ちゃん…!彼女さんいるのに…」


声まで、ふわふわしてて、高くてかわいい。