…ほんとに。なんで、俺のこんな醜い、小さい感情まで、君は落とさず拾い上げてくれるの。


「雪」


雪にとって俺が一番かっこよく見えるのは、


「なぁに?」


恋という魔法がかかっているからならば、


「ずっとそのままでいて。」


そのまま、ずっと、魔法にかかっていて、お姫様。







「う、うん?」



首を傾げる雪。


「はははっ、ま、わかんなくていいよ。」



雪が、思っているよりもずっと、雪が好きなこと


すごく小さなことでヤキモチを妬くこと


雪の笑顔が俺のことをいつも救ってくれること




…全部、恥ずかしくて言えないけど、とりあえず



「雪、好きだよ」



この気持ちが、きっと全てだ。