「いや、嬉しくて。」


すると蓮くんは、全くわけのわからないことを言った。


「なに、いってるの…?」


「雪が妬いてくれたのが嬉しくて。なあ雪、後夜祭の後のジンクス知ってる?」


…ジンクスって、あれかな。


「一緒に過ごしたら、その恋は永遠になるってやつ?」


「んーん。違う。ここで想いを伝え合うと、その恋は永遠になるってやつ♪」


「へ、そんなのがあるの…?」


「そ。だからさ、雪、好きって言えよ。」


「っ…!!!///れ、蓮くん、好きっ!すき!」


「ふっ、雪かわい。」


「れ、蓮くんも…好きって言って?」


「っ…!!!///雪…、すき。」


夕焼けの中、ふたつの影が重なった。