「こっちだって!俺らのクラスタピオカ屋やってるから飲んでって!!」


しかも、すごく楽しそう。


やっぱり。誰か違う人がいたんだ。


友達と回ってるなら仕方ないか。


そう、思っていたのに。


うちのクラスに来た蒼の隣には、綺麗な女の人がいた。


えっ…


蒼を見つめていたから蒼と目が合ったけど、蒼にぱっとそらされてしまった。


…何それ。


もういいよ…


せっかくの文化祭なのに、私は空き教室にこもって残りの時間を過ごした。


あーぁ、もう、終わりかな。


私が蒼の隣で笑うことは、もうないのかな。


なんて考えていると。


ガラッ


私がいる空き教室のドアが開かれた。


そこに立っていたのは、蒼だった。


「はぁっ、はーっ、澪っ、」


どうやら走ってきたようで、息切れしているし、汗もかいている。


来てくれたのが嬉しいけど、少し来て欲しくなかったとも思ってて、思いがぐちゃぐちゃで涙が出そうだった。


それとは反対に、頭は冷静で、こんなタイミングで来るとか、漫画かよ。なんて、可愛くないこと考えてる。


「どうしたの、蒼」


泣きそうなのを堪えて、バレないように極めて普通に言ってみる。