「次は販売する人決めるよ〜」


実行委員の進行により物事はどんどん決まっていく。


販売する人かぁ〜大変そうだな〜なんて考えていると。


「雪ちゃんがいいと思うー!!」


と、何故か前の席の女の子に推薦されてしまった。


え、やだやだやだ。


「あ、あの、私、」


「ごめん、雪ちゃん、頼む!」


うぅ、そうだよね…実行委員大変なのに、こんなことで文句言われたらもっと大変だよね…。


「わ、分かった…」


仕方なく受け入れたその時。


「やー、雪はダメ〜」


なんていう、呑気な蓮くんの声がした。


「えー、困るよ。雪ちゃんいたら絶対お客さんくるじゃん。」


「や、危ないから。」


ワケわからないことを言ってる蓮くん。


なんでタピオカ売ってるだけで危ないの?笑


「んー。」


困った様子の実行委員。


「お、じゃー、蓮も一緒にやろうか。」


いいこと思いついたと言わんばかりにドヤ顔の実行委員。


「は?」


うん、まぁ、そうなるよね。


でも、蓮くんがいたら嬉しいな。


そんな思いを込めて蓮くんを見つめてみると。


「…仕方ねぇな…」


と、渋々販売員を引き受けてくれた。