なみだ

「大丈夫だよ。もう十時だから、寝よう
。」


「うん…おやすみ。」


そして、雪はスースーと寝息をたてながら寝た。


「母さん、雪が寝ました。」


今日は何をいわれるのだろうか。


「あぁ、もうすぐであの人が帰ってくるわよ。」


あの人とは、父さんのことだ。


今日は、新しい痣が増えそうだ。


「分かりました。」


そういって、母さんの部屋をでる。


今日、叱られるのは僕が悪い。


雪を他人に怒らせてしまった、僕が悪い。


そう言い聞かせる。


僕は、雪のために生きてるんだから。


雪のためなら、何されてもいい。


雪のためなら、なんだってする。