なみだ



「ごめんなさい」


この謝り方が、母さんの怒りに油を注ぐ


「ごめんなさいごめんなさいって本当に分かってる?!」


バシン…


右の頬に痛みがジワジワと広がる


痛かった。


「ごめんなさい…」


僕は雪の部屋にいった。


「雪、ごめんね、今日。」


「なんで?」


キョトンとした顔で聞く。


「教科書わすれたんでしょ?僕が今日の朝、ちゃんと見なかったから。」


「なんで?水樹せいじゃないよ!」


そう言ってくれる雪は優しい。


「雪、体は?大丈夫?」


「大丈夫だよ!水樹は?頬が赤いよ…」


僕を心配してくれる雪は優しい


1番辛いのは雪なのに…