「竹上先輩いますかー?」 お昼休みもあと10分ってころ。 教室の後ろのドアからそんな声がきこえた。 「ほーら、あんたの彼氏がお呼びだよっ」 振り向くと柏木くんがドアからひょこっと顔をみてて。 わたしに気づくと、笑って軽く手を振ってきた。 友達に冷やかされながら、柏木くんのとこへ行く。 教室にいる人にはニヤニヤした顔で見られるし…。 はずかしい…。 柏木くんの手首を掴み、急いで教室から遠ざかった。