「え・・・?それって、手術すれば治るってことか・・・?」

俺は、恐る恐る聞いた。

「絶対とは言いきれないってお医者さんには言われてるけどね・・・。でも、俺はね、死ぬ確率が

あっても受けるつもりだ。だって、俺はるきともっとお話ししたい。一緒の学校通って、勉強し

て、ふざけ合って、楽しみたい。だから俺は、手術受けるよ!」

はるきの手は震えていた。

そりゃあ、そうだ。死ぬかもしれないのに、怖くない奴なんていない。

俺は、はるきの頭をでこぴんした。

「いたっ!何すん・・・!」

「いいか?怖い方向に考えるな。俺がついてる、その日俺も待合室で待ってるから、だから、お前

もあがいてあがきまくれ!」

「・・・。ありがとう。」

はるきは涙を流さないように歯を食いしばり、笑って見せた。

「さぁて!勉強するか!」

「うん!よろしくお願いします!ひろき先生!」

「ははっ!先生ってお前・・・!」

そう言い、俺たちは勉強会をスタートさせた。

勉強会が終わり俺は、病室を出るとはるきの主治医の人とばったり廊下で会った。目がい、主治医

はペコリとお辞儀をし俺の横を横切った。