僕の夢が見つかった瞬間

主治医に、髪を思いっきり撫でられたせいで髪がクシャクシャになってしまった。


「はるき君は、こんな優しい友達ができて良かったな!君の話を、いつも楽しそうに話してくれるんだ

よ!“ひろきは、僕のヒーローだ”って。とても、励まされてるって言ってたよ。」

それを、聞いた俺は嬉しかった。

「俺も、はるきに出会わなかったら、きっと、どん底に落ちてたよ。」

「ははっ!どん底か。そりゃ大変だ!でも、それをはるき君にすくわれたのか?」

俺は、頷いた。

「俺は、はるきの役に立ちたい。だから、俺は今自分ができることをやってみようと思う!」

「頑張ってみなさい。きっと、これで次の道が開けるよ。まぁ、なんかあったらまた質問していい

から!じゃあ、そろそろ行くな!」

そう言い、主治医は背を向けて去って行った。

「ありがとうございました。」

俺は、まだまだ胸がドキドキ鳴っていた。夢を見つけるって、すごいことなんだ。その日、俺は今

日の事が忘れられず、眠れなかった。

俺は、学校の休みの日にはるきの所に向かった。