深い闇

━コンコン

幹部室のドアをノックする

「どうぞ」

中からは黒髪の声がした

「私だけど荷物取りに来た」

ガチャッとドアを開けズカズカ中に入る

「荷物なら総長が持っていった
はずですが」

「まじか」

パソコンから一切目を離さずに私と
会話をする黒髪

カタカタと必死に何かを探している様子

「何調べてんの」

「あなたの事ですよ。仮にでも今は仲間に
なってもらってるんですから一応」

「あっそ」

「でも、おかしいんですよね。
いくらあなたの名前を検索しても出て
くるのは名前と年齢ぐらいなんですよ」

その疑問に対し私は何も答えない

答えられるわけない

私の情報がロックかけられてるとしたら
また“アイツ”が戻ってきたんだ

私がここに居るってことを知られたら…

「顔色が悪いようですけど大丈夫ですか?」

「大丈夫。私の事調べても何か出てくる
訳ないでしょ。私は普通の高校生なんだし」

「しかし、誰かにロックをかけられてる
形跡が残っているんですよね」

「やっぱ私体調悪いから帰る」

ここに居たらずっと聞かれそうだから
逃げる事にした

「そうですか。では、下っ端に送らせます」

「大丈夫。歩いて帰るから」

そう言って私は幹部室を出た