次の日無事退院出来た私を

金髪ではなく茶髪が迎えに来た

「華ちゃんお久〜。元気なって良かった」

と笑顔を見せてくれた

さつきさんにお礼をしてから

茶髪のバイクの元へ向かった

茶髪のバイクは青色で赤髪のバイクより
目立っていた

「しっかり捕まっててね〜」

━ブォォン

これまたうるさいエンジン音で発車した

金髪は用事があるとかなんとかで
赤髪と白髪は下っ端のトレーニング
黒髪は調べ物をしているらしく

暇だった茶髪が迎えに来てくれたらしい

「別に暇だった訳じゃねーからな!」

なんて言ってたけど絶対暇だったこいつは

茶髪の運転は荒くはないがスピードが
早かった

久しぶりの外の空気になんだかホッとした

風邪で髪の毛が靡くのがなんか気持ちいい

20分ぐらい走って着いたのは

3週間前にも来た澪牙の倉庫だ

倉庫の中に入ると赤髪と白髪が下っ端の
トレーニングの真っ最中で

「おら、そこよそ見すんなよ」

とか

「もっと1発で仕留められるように」

とか

以外にもちゃんと教えていた

それに凄い真剣な表情をしていて澪牙が
凄い大切な場所なんだなと思った

でも、私に気づくと

「あー!華ちゃんだー!!」

ダダダダッとこっちに向かって走ってきて

抱きつこうとしたのを

「やめて」

私が止めた

「久しぶりの再開なのにぃ〜
華ちゃんのおケチ〜」

とブーブー文句を言っている赤髪

「もう元気なのか?」

少し心配してくれているのか白髪は
そう聞いてきた

前に病院で会った時酷い事言っちゃった
のにな…

と思いながら

「なんとかね」

と素っ気なくじゃなくありがとうって
気持ちを少し込めて言った

「2人ともトレーニングの方は順調か?」

そこまで静かだった茶髪が声をかけた

「あぁ、まぁ一応は」

って白髪は答えたけど

「え〜あんなんじゃすぐ負けちゃうよ?
まだまだ鍛えないと」

赤髪は楽しんでいるようだった

余程こいつは喧嘩が好きなのか…

とここで赤髪から思わぬ発言が

「俺さ華ちゃんがどんぐらい強いのか
見てみたいんだよね〜」

「…は?」

私だけじゃなく白髪も何言ってんだ?
って顔をしていた

茶髪は

「あ〜俺もちょっと気になってた!」

と何故かキラキラとした目を向けられた