「そっか…ごめんね。変な事言って」

「…いえ…私こそ…ごめん…なさい」

怖いんだ…

私はきっと怖いだけ…

逃げるのが怖いから逃げる事から
逃げてばかりでいるんだ…



その後さつきさんは仕事が残ってる
と言って病室を出て行ってしまった


さつきさんも大変なんだなぁ…

そう思いながら外を眺めていたら
急に睡魔が襲ってきた

ゆっくり瞼を閉じる


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『お前のせいだっ!』

『早く死んでよ…!』

『そんな目で見ないでよ気持ち悪い!』

あぁ…まただ…

苦しい

息をするのが苦しくなってくる


『なんかあったら連絡しろよ』

その時一筋の光が見えた

私はそこに向かって走った

ひたすらに走った

夢中で走った


「はぁっ…はっはっ…はぁはぁ…」

息苦しくなって目が覚めた

外はもうすっかり暗くなっていた