昨日はあのまま寝た

お風呂に入ろうかと思ったけど
体が痛すぎで動かなかったし
タバコの傷が痛むだろーから辞めた

朝起きて体を起こそうとすると

「いっ…ったい…」

背中から腰にかけて鋭い痛みが走った

なかなか起き上がれそうにない…

昨日はお母さん酷く疲れてたみたいだし
久しぶりに帰ってきたから相当
ストレス溜めてたんだろーな…

昔のお母さんはこんなことする人じゃ
なかった…

近所の子や学校の友達からよく

「華ちゃんのお母さん優しくていーなー」

なんて言われてた

私が幼かった頃のお母さんは
とても美人で優しくて、暖かい人だった

でも、それはある日突然悪魔に変わった



────私のせいで



『死ねばいいのに』

『邪魔なんだよ』

『あんたのせいで』

お母さんに言われた言葉が頭から
ずっと離れない


私だってそんな事わかってる


私がいる事でお母さんや色んな人が
傷つくし、辛い思いをする


それに、他人の人生だって変えちゃう
かもしれない…


本当は学校は休みたくないけど
体が言うことを聞いてくれないから
仕方なく風邪で休むと連絡した

時間を確認しようとスマホの電源を
入れると

えぐい程の通知が来ていた

「…やば」

それは全部澪牙のメンバーからだった

メンバーとは言ってもほとんどが
幹部の人達からだけど

でも、なんで私のアドレス知って…あ

昨日カバン忘れたんだった…

最悪…

なんでよりによってロック
かけ忘れてたの、私…

『華ちゃーん?』
『おーい』
『返事しろ』
『大丈夫ー?』
『生きてるー?』

赤髪達から送られてきていたのは
ほとんどこの5文だけだった

全員に返信するのは面倒だから
1番既読の遅そうな

白髪に返信した

白髪はいつも眠いって言ってるし、
今もきっと寝てるでしょ

そう思い

〔ごめん。電源切れちゃってた〕

とだけ送った