「仲間じゃないなら今から仲間になれば
いいだけの話じゃんかー」

折れない赤髪

「私、そーゆー仲間とか面倒臭いから
必要ないんで」

私も折れない

「じゃあお試しとかは?」

横から茶髪が話に入ってきた

「お試し…?」

「そう。1週間華ちゃんには俺らの仲間
になってもらって1週間後に正式に仲間
になるかならないか決めるって事」

「それ良いじゃん!」

茶髪の提案に赤髪と白髪が盛り上がる

「そーだな。お前まずは1週間俺らの
仲間になれよ。」

そして、総長直々に言われてしまった

「…い──」

「拒否権ないから」

嫌だと言おうとしたのを赤髪に遮られて
しまった

じーっと皆の視線が私に集中する

「…わかった…1週間だけ
でも、途中でヤダって思ったら勝手に
辞めるから、よろしく」

「よし、決まりだ。下っ端のヤツらに
紹介すんぞ」

「無理」

「なんだよ急に」

「私、裏切り者ってレッテル貼られてる
んだよ?そんな奴が仲間になるって
言われたら普通嫌だと思うけど」

絶対嫌に決まってる

さっきだって私の事見ただけでわかった
奴らも居るんだから…

「お前は本当に裏切ったのかよ」

「そんな事してない…」

「じゃあ、良いじゃねーか」

そう言って部屋を出ていき下っ端を
素早くまとめた金髪

金髪達は私がやってないって信じて
くれてるのかな…?

初めてだ…

私の事信じてくれた人は初めてだ…