倉庫の中はとても賑やかで
うるさ過ぎる位だった

「あっ！羚凰さんお疲れ様っス！」
「羚凰さん聞いてくださいよ〜」
「羚凰さん俺バイク新しくしたんスよ！」

赤髪が入ってきた事に気づくと
途端に周りは囲まれてしまった


「ごめんね。今日は客がいるからさ
また後で聞かせてね〜」

と言い私の腕を引く

「えっ…この女…まさか…裏切ったって
有名な…？」
「ああ、多分間違いなくね？」
「なんであんな女が羚凰さんと？」

コソコソと耳打ちしている会話が
聞こえてくる


こんな所にまで広がっちゃったんだ

私はどこに行ったら静かに暮らせる
ようになるのだろうか

「おいてめぇら…そんな噂信じてんのか？
てめぇらは本人から聞いたのかよ」

ふと赤髪が振り返って凄い形相でコソコソ
話してた奴らを睨んだ

「…ぃぇ。聞いてません…」

睨まれた人達は皆ブルブル震えながら
そう答えた

「だったら、そんな胡散臭い噂
信じてんじゃねーよ」

「す、すいませんでした!!」

「じゃ、華ちゃん行こっか！」


え。さっきと態度とゆーか…人が変わり
すぎじゃないですか？

赤髪は怒らせたらダメな奴NO.1に決定