「華ちゃん!!」

━バンッ

その時屋上の扉が勢いよく開いた

「っ…」

屋上の扉を開けたのは赤髪だった



なんで…なんで来てくれるの……


赤髪は走って私のところへ来ると
ギュッと抱きしめてくれた



「…だよ…」

「…あ”?」

「何したって聞いてんだよ!!」

大河達を睨みながら怒鳴る赤髪

「…しらけたわ。もう行こーぜ」

咲斗の声に皆屋上から出て行った

「…」

「…」

沈黙が流れる

昨日の事もあるし、気まづい…


でも、赤髪は私の事をまだ優しく
抱き締めてくれてる



私の震えが少し収まった頃

赤髪は私から離れて背を向けた

「急に抱きしめちゃってごめんね…
あいつらに何もされてない?」

「…大丈夫…。」

「そっか。なら良かった」

赤髪はクルッとこっちを振り返ると
ニコッと笑顔を見せた


よくわかんないな…この人


笑顔を向けられても感情が読み取れない