「春馬さん強かったんですか?」

「当たり前な?笑じゃなかったら
総長なんかやってねぇし後輩に慕われ
てないだろw」

「そーだね…」と適当に返しながら
氷が解けて味が薄くなったメロンソーダ
をズズズッと一気に飲んだ

「お前なぁ…」

春馬さんが呆れたように言った

「大丈夫なのか?…華は」

「うーん。ぼちぼち?」

あんま心配させたくないから貼り付けた
笑顔でそう答えた

その笑顔に気づいているのかはわからない
けど春馬さんは「そっか」と一言言った

「じゃあ私もそろそろ帰るね」

そう言って立ち上がり、お金を置いて
ドアまで歩いていった

「また来いよ。いつでもここは
空けとくからな」

その声に振り向くと笑顔で私が
座っていた席を指さしていた

「うん…ありがと」

そう言って店を出た