「光輝も華も遅かったじゃねーか
今からまりあの事下っ端に紹介すんぞー」

大河の声が聞こえてきた

「え…あ、ごめん」

なんて私は笑いながら応えたけど

それから、蒼には私の居場所が
無くなっていった

大河のバイクの後ろには私が乗ってたのに
横には何時だって私が座ってたのに

全部まりあに取られてしまった

救いだったのは光輝や下っ端の子だけが
私と今まで通り接してくれた事だった


そして事件は起こった

その日は私の誕生日だった

にも関わらず誰も迎えに来てくれなかった

毎年誕生日にはパーティーを開いてくれるから
準備で忙しくて手が離せないのかなー?

なんて思って1人で倉庫へ向かった

私の誕生日という事もあって少し浮かれてた
からその時はあまり深く考えていなかった

その時、直ぐに異変に気づくべき
だったのかもしれない…